AfterEffectsで手ブレ補正をしてみる


こんにちは、ペリーです。

「東方金門郷(仮)」実写撮影の方はいよいよ大詰めを迎えています。
予定よりもだいぶスケジュールが押していますが、なんとか目標ショット数までもう少しのところまでこぎつける事ができました。まあ、暇を見つけての撮影なんでこんなところでしょうw
ただ、撮ったものが全てが使えるわけではないので、もう少し余裕を持って撮り貯めておきたいと思います。
…と言うか、現状は10本撮って1本まともなのがあれば良い方(涙 )。
素人が撮影するんでそんなもんなんです(汗)

さて、映画などで被写体に向かってカメラが移動しながら撮影する事を「ドリー(カメラドリー)」って言います。撮影の際は、撮影現場に電車のレールの様なものを敷いて、その上に台車を置き、カメラマンを乗せて撮影します。
ちょうどこんな感じですね。 ("Camera dolly" Wikipedia より )


こうやって撮影すると、カメラを手に持って撮影するよりも、はるかに手ブレが少なくて済みます。
 
…が、こんな大がかりな設備を使えるのは、予算が数億の映画とか有名ミュージシャンのPVとかです。
零細同人サークルがこんな撮影機材をそろえるは夢のまた夢…。

金はない!…でも、自分達には気合いだけはある!(笑)
「予算がないなら頭を使えばいいじゃない」ってことで、いろいろと考えた結果がこれ↓

("自転車" Wikipedia より )

安い!安すぎるwww
「レールなんか轢かなくても、自転車にカメラを載せて撮ればいいんじゃね?」ってことになり、撮影現場の近くにあったレンタルサイクル屋さんで自転車を借りました。

こんなのでホントに撮れるのか怪しいところですが…
それが意外や意外。 予想を覆す手ブレのすくなさに撮影していた本人達もビックリw
それがこちらが撮影したショット。

ただ、あくまで素人が撮影したにしては手ブレ(どちらかと言うと問題はモーションブラー)が少ないってだけで、このまま使うにはさすがにちょっと厳しいものがあります。

と言う訳で、ここからが自分の出番です。
この「そこそこ良く撮れたね」ショットを「あれ?これドリー使ったんじゃね?」ってレベルまで持って行きたいと思います(たぶん)。

まずは、 補正前の動画をもう一度よく観察してみましょう。
カメラをサドルの上に置いて手で固定しているせいで、レンズが上下に揺れてしまっています。さらに自転車を手で押してるせいで、横方向(自転車が進むスピード)が一定じゃないですね。
これらを順に解決していきます。

今回使うのは「トラッキング(Tacking)」と言う技術と、それを応用した「スタビライズ(Stabilize)」というテクニックです。自分は Adobe社の AfterEffects と言うソフトを使っていますが、その他のハイエンド動画編集ソフトなら同じような機能があるので探してみてください。
また今回はAEの使い方と言うよりも「どうやって手ブレを補正するか」を紹介したいので、細かいAEの操作方法は、コメント欄で質問していただくか、がんばってネットで探してみてください。(たぶん、山ほどチュートリアルが見つかるはず…)

さて、まずは動画内のトラッキングポイントを探します。
トラッキングポイントとしてふさわしい場所は、「動かない」「コントラストがはっきりしている」「モーションブラーが少ない」と言ったところでしょうか。
動画の中だと、ベンチのネジ(?)が良い感じです。



また、今回はカメラを自転車の上に固定しているので、カメラのZ軸回転は無視する事にします。
なのでトラッキングポイントが1つしかないわけですね。 (回転なら2つ、拡大も含むと3つ必要)

では、このネジをトラッキングしてみたいと思います。
一見手ブレが少なそうな動画でも…


こうやって見ると、結構上下に動いているのが分かります。

補足ですが、トラッキングポイントが外に出てしまった場合、その前のフレームから新しいトラッキングポイントにターゲットを変えます。
その際に、フレーム番号を覚えておくと、あとで微調整がやりやすいです。



全てのフレームでトラッキングが終わったら「Y軸(上下)」にだけスタビライズを適応します。

次にX軸(横方向)の修正をしたいと思います。
まずは先ほどの同じように、ネジをターゲットにトラッキングします。


Y軸はきれいに補正されているのが分かります。
ですが、実はよく見ると各フレームのX軸のトラッキングポイントを示すマーカーの間隔が一定ではない事に気がつきます。


一定でない=移動速度が徐々に変化していると言う事です。
これを補正するために、「X軸」に対してもスタビライズを適応します。
が、ただ適応しただけでは、こんな感じにトラッキングポイントを中心に完全に固定されてしまします。


この固定されている期間(フレーム)に対して、今度は自分でX軸方向にリニアにキーフレームを設定してあげることで、先ほどと違い、常に一定の間隔でX軸方向に動くようになります。
(非常に分かりずらい説明で申し訳ないです。画像と動画をヒントになんとなく分かってもらえればいいんですが…)



そうして、X軸にも補正した動画がこちら。


一番最初の動画に比べて、動画の外枠はかなりでたらめに動き回っていますが、動画の中身は常に一定の位置をキープしているのが分かると思います。

後は好きな大きさにクロップすれば、まるでカメラドリーを使ったような、非常に滑らかに動くショットの完成です。


さて、長々と説明してしまいましたが、いかがだったでしょうか?
次回はこのショットから、3Dカメラ情報を再現する「マッチムービング(Matchmoving)」という技術を紹介できればと思います。(時間とやる気があれば…)

感想お待ちしていますw
それでは、また。

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